2013年10月10日木曜日

Hasselbladの点検整備


またまた、
みんな大好き機材ネタ(特に小生)。

先日のFilmでの撮影で、
いままで、あまりにも出番の少なかった
フィルムマガジン(A-12)が調子悪くて、
3個中2つも!!!


やっぱり、
まだフィルム生産されてるうちは使う事もあるだろ?
大ちゃんよぉお、
てことで、OH(オーバーホール)お願いしました。

ギアの洗浄、グリスアップ、モルト&テレンプ貼り直し。
(手入れの届いた機材は本当に気持ちいい動きをするのです)

中古のフィルムマガジン買うより、整備費の方が高く付きますが
まあ、長年連れ添った機材にはどうにも愛着が湧くってもんで。

ハッセル一式携え
大好きなウメさまのところに訪問です。




折角なので、ハッセル機材の総点検お願いしました。

ボデーの歪み測定から。


レンズマウントノ平行ノ計測ッ


ミラー角度ノ計測ッ

道具も所作も職人です。
ほんま、職人が好きです、小生。



ちゃっちゃか、ボデー3台の計測して頂き、
フィルムで使うには問題ないけれど、
フェーズのピントはシビアなので(CCD)
フィルムの誤差よりもシビアな
調整をと
1/100mm誤差内でのマウント調整を
503だけお願いしました。



レンズも全部シャッタースピード計測してもらい、
全部OK頂きました。
こういう、職人のお墨付きは、仕事に使う上で、
本当に安心材料になります。




という訳で、フィルムマガジン、ボデー1台の
修理、調整お願いしました。

代金は◯万円ですが、
こういう整備は車のそれよりも気持ちの良いものです。

お話伺うと
テレンプなんかは、昔の素材のものは3年が素材自体の寿命だった
らしいですが、現行修理で貼り直すテレンプは素材の耐久性が良くなり
10年持つそうです。
もろもろ構造知りつくした職人と話すと、
機械との付き合い方の勉強になります。


東京のカメラ修理職人は数あれど、
ウメさまは本当人柄が良くて、アタリが柔らかいです。
円熟すると角が取れるんですかね、
(つまらない事は言わない、無駄なことは言わない)
車修理でお世話になってる生天目さんと似たような印象です。


ちなみに、
小生のライカとローライの主治医はウメさまです。


ワタナベカメラサービスの初見さん(社カメだったころはよくお世話になりました)
カメラテックのイガリさん(先日のCレンズのOHお願いした方)
あと、角田さん(僕はまだお願いしたことありませんが)
はハッセル修理の名手として有名ですね。(勿論ウメさまも)

こういう修理の技の伝承はしていって欲しいとは思いますが、
縮小減少にあるメカニカルの修理分野で、なかなか難しい
ですよね。

大切なことは大体面倒くさいですからね。
その面倒くさいと常に忍耐強く戦う職人を応援したいです。


小生も常に面倒くさいと戦いながら毎日生きております。
ただ、それが一番大切なことですね。
面倒くさいと戦いながら一生懸命それに打ち込む。

諦めるのは簡単なことですが、
その面倒(大切なこと)に挑むのが楽しみでもあり生き甲斐ですから。

思慮深く、忍耐強く、、
常に己の面倒くさい(ま、いっか)との戦いの日々です。



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