2012年9月8日土曜日

お遍路【阿波の国】つれづれ


お遍路より帰ってきて
もう、4日目?



帰って来てすぐは

"煩悩シティトーキョー"

なんて思ったけれど
すぐに、いつもの生活に順応。

四国慣れして、都会の明るさ、便利さを
改めて感ずると。

そんなもんだ。

結局、ここが私の居場所とみつけたり。

有り難いことにこの前代未聞の不況下で仕事もあり、
屋根がある住まいを持ち(借り)、
病気もなく、健康で頑丈な肉体と精神を持ち。
施しを受けるなくともご飯も頂くこともでき、
酒も思う存分、浴びる程飲める。
若干幾ばくかの将来に対する不安と
それに相反する希望的な観測。

たったの1週間で解脱など遥かに恐れ多く、
というか人間である以上、それは不可能であり、
またそれを望むのも人間の強欲で
私の中の数多くの煩悩は消せる訳もなく。
薄まったり、抑制する事はありけりね。

八十八カ所巡礼して結願したら
また違う心持ちなのかも知れませんが。


煩悩を受け入れ、それを時に思い自戒を。

んー、なんだか、難しいことは言えないけれど。




さて、
ざっと、記録的に書いてみようか。


【初日】

深夜新宿より。


高速バス。

若者だらけ。
隣の席の学生らしき若者の香水の香りがキツかった。


起きたら、鳴門着。

ここでまず、一個目の失敗。
鳴門で降りるのではなく徳島駅前が正解。

この中途半端なバスの中継地から
1番霊山寺まで、約12km。

寝起き、朝7時前より
てくてく歩き始める。

また、へんろ道じゃないから、
なんの目印もなしでしょっぱなから迷子。


のどかな田園風景がつづく。
暑かったナァ。


やっとスタート地点へ。
この時点で既に3時間以上ロス。


この1番、霊山寺で、お遍路の作法と
お遍路グッズを揃えます。

お経のあげ方、等いろいろとご指南戴き、
いざ、へんろ道。

てくてく歩き始めます。


ほとんど、アスファルト道で
平地での土の道は有り難い。

この先のうどん屋さんで
お遍路情報いろいろ教えて頂きました。

5番の奥の院、
五百羅漢は荘厳でした。


ほんと、
台風の影響でとんでもない湿気と
暑さに終始汗だく。


途中、休憩小屋で一服。
まだ、お遍路バックが綺麗。


初日は9番まで納経して、
越久田屋さん(民宿)にお世話になる。

このご主人が本当、気のおけない人でいろいろと
お遍路情報教えていただいた。

初日で飛ばし過ぎて
40km以上歩いてしまった。

昼間にこの主人のお父さんにお接待を受けて
さんざんお叱りを受けました。
『お前は、何をしてここにきた!?』
『そういう風に、急いでお参りするのは意味がない、
お大師さんの気持ちに近づきなさい』等々。


夕方から、雨。
夜、疲れてビールを9本飲む。
夜中土砂降り。

飲んでばっかで、なかなか寝ないから
『小林〜、早う寝ろやぁ〜、睡眠大事やで〜』
的な事つらつら言われてたような。

主人と僕と、2人しかいない宿はとても居心地が良かった。

結局
興奮して、3時間しか寝れず。

初日は飛ばし気味で
1番〜9番迄


【2日目】

2日目の目標、10番〜12番
(あわよくば13番迄)

5時起きで、コンビニへ食料買い出し。

朝6時、
小雨歩き始め。

1つ目、
10番切幡寺の階段が地味にきつい。


雨に濡れて
華が綺麗。


11番藤井寺への道。
山へ山へ。


そいうや、ここで、マメを潰したっけ。

吉野川を渡る。


11番藤井寺の時点で
10時半過ぎ。

雨で携帯の調子が悪くなり通話不能。

納経して貰った、住職?さんに今日夜の宿を確認したいので
公衆電話ありませんか?と聞くとないとの事。
12番こえて、その先の宿に電話したいのですがと聞くと、

馬鹿もん!
こんな雨で(その時点では結構な雨)、鍋岩までいける訳なかろう!
登って、下らんといけんのじゃ!
まず、宿やってる訳ないだろー、的なお叱りを受けつつも
電話してもらい、宿にアポを取って頂いた。

ありがたや。

※ちなみに毎日、お遍路道中、誰かにはお叱りを受けます。


宿確保で安心して、
急いで、12番焼山寺への登山道へ。
12番への道は遍路転がしと呼ばれ、徳島の一番の難所と聞いて
いたので、ワクワクしていた。

まー、もう、雨は降ってるんだけど、兎に角
湿気と気温も高くて、汗と雨でびっしょびしょ。

水場で全裸になって行水。
かなりオーバーヒート気味。

そう、全然歩き遍路がいない!から
水場で行水可能なんです。

前日、スタート時点で1人に会っただけ。



初めて、お大師さんの存在を感じることが出来た
杉の並木道。


一本杉の階段でどーん、
お大師さん!

結構、唐突でびっくり。


1630無事に、焼山寺着。


夜6時前に今夜のお宿、すだち館に到着。

そのまま、ご主人に神山温泉に車で連れてって頂きました。
老夫婦が経営されてて、お子さんが居ない。

ケンちゃんて犬が息子代わり。

おじいちゃんの徳島弁?四国弁がキツくて
そうじゃのぅ〜、そうじゃのぅ〜、が心地よかった。

車のマニュアル車の事を"チェンジ"と読んでた。

最近ATの車を譲り受けたけれど、英語が書かれてて
よう分からんのじゃ、明日教えてくれと、
シフトレバーのDレンジPレンジ
バックはRだの教えてあげたら喜んでました。

元は林業をやっていたらしく、トラック野郎。
軽の四駆のハンドルはrenomaに、勿論指切りグローブ装着で
75歳でもシフトチェンジはスムース。
年季の入った運転技術でした。

前日に、すだち館の前で3人が
野宿してて、それをお接待した事を夕食の際散々聞かされました。

女の子とおじさんと、外人と。
泊まるお金がないから、夕食と朝食、お風呂は入れてあげたのよー
と、いろいろお遍路沿いに住まわれる方の心労を察しました。

明日、頑張れば追いつくかな?
と翌日より、先行歩き遍路を追いかけるのが
ちょっとした目標になるのでした。


夜は、荷物全部出して、乾かす。

街に出たら、ジップロックを買わねばと思う。
この時点で地図ぼろぼろ。


初日に慣れないアスファルト歩き過ぎで、
足の裏だいぶ発熱で、マメ潰し。

まだ、秘技知らないノーマル穴開け戦法でしたね。



2日目の夜。


つづきはまた。。。。





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